茨城症候群

 

usagi

  • 2008年5月 4日 23:42

usagi

 

(-_-)

  • 2008年5月 3日 15:23

 

大逆罪

  • 2008年5月 2日 23:54

敬礼

求めよ、さらば与えられん - Matthew 7:7

 

姉貴

  • 2008年5月 1日 23:57

「青木の奴、頭おかしいぜ、絶対」

高校のカフェテリアで昼の食事をとっていると、吉田が呆れたような顔をして言った。僕は今まで目にしたことのない吉田の表情を見て、箸を止めた。

「何かあったの?」

「あいつと日曜にカラオケに行ったんだけど、その時何か変な話されて。気味悪いわ」

「へえ。どんな話?」

「山本、この話、お前にだから言うんだぜ。絶対秘密だ。ましてや俺が言っていたなんて言うんじゃねえよ。他言無用だからな」


家に帰ってきたらさ、姉貴が、俺の姉貴がさ、二人になってたんだよ。信じられないかも知れないけど、本当の話なんだよ。俺だって信じられないから、マジで驚いた。

まず帰ってきて、何か食うもんはないかと居間に行ったらさ、姉貴がいたんだ。まあそりゃおかしいことじゃない。その日は姉貴は大学が休みで、バイトもなかったからな。そんな日はいつも姉貴は居間でテレビを見てるか、ネットをしてるかどっちかなんだけどさ。

でも何だか、姉貴の様子がおかしい。俺の目の前で、ソファーに横たわりながらハナクソをほじってやがったんだ。ガリガリとね。もちろんそんな音は実際はしなかったんだけど、そういう音が聞こえるほど激しいハナクソのほじり方だった。

いつもは人の前で、家族の前でさえもハナクソをほじるようなみっともないことをする人間じゃないんだ、姉貴は。何て言うのかな、どっちかと言うと、自分が高潔でありたいタイプ。だから、姉貴がハナクソをほじる光景が俺には信じられなかった。

もしかするとテレビに集中していて俺がいることに気付いていないのかも知れない、と俺は思った。だから俺は声を掛けたんだ。「姉貴、ただいま」って。

そしたら姉貴は、何て言ったと思う?「お前、うるせえよ、バーカ」って。あの姉貴がだよ。「お前、うるせえよ、バーカ」って言ったんだよ。姉貴は、そんな暴言吐いたこともないんだ。いつもの姉貴は、優しいとまでは言えないけど、さっきも言ったように高潔でありたいタイプ。だから直接的な暴言は吐くことがない。暴言すら吐くこともない。例えばこういう場合、いつもの姉貴なら、「ちょっと静かにして」とでも言うはずだったんだろう。でも今聞いたのは、直接的な暴言だ。

そんな姉貴の返事を聞いて、俺は心が冷える思いがした。何があったんだろう、これはいつもの姉貴じゃない、ってね。きっと俺がいない間に何かあったんだろう、彼氏か友達と酷い喧嘩でもして、今までになく不機嫌なのかも知れない。こういう場合は、関わらないのが一番だ。触らぬ神に祟り無し。それで、俺は二階の自分の部屋へ戻った。

階段を上っている途中、丁度階段を降りてくる姉貴に会ったんだ。俺と目が合うと、「トモくん、おかえり」って笑顔で俺に声を掛けた。あれ?あれ?何かがおかしい。姉貴、さっき居間にいたよな。居間で俺に「うるせえよ」って言ったよな?ん?俺は全く困惑したね。

決して幻覚なんかじゃない。目の前には、笑顔の姉貴がいる。居間には、不機嫌な姉貴がいた。どちらも同じ服装だった。ということは、俺が階段を昇ろうとする間に、不機嫌な姉貴は二階へ行って、笑顔で俺を迎えてくれた?いや、無理だ。物理的に、無理な話なんだよ。あり得ない。

「あれ、姉貴、さっき、居間にいなかった?」って、俺はもちろん訊いた。誰もがこんな状況に遭遇したら、言うようにね。それに対する姉貴の答えは、ノーだった。

「居間になんかいないよ。今までずっと二階で本を読んでいたんだから。ああ、そうだ。井伏鱒二の山椒魚、トモくんの本棚から勝手に借りたけど、ごめんね」

姉貴はとろけるような笑顔でそう言ったんだ。いや、別に勝手に本を借りてもいいんだけどさ、というかね、姉貴が本を読むなんて珍しいことだったから、俺は少しびっくりした。それに俺の呼び方だよ。トモくん、だなんて姉貴はこれまで一度もそんな風に俺を呼んだことはないんだよ。俺のことを呼ぶときは、トモ、って呼んでたんだけどさ。それが、トモくん、だよ。異常だよ、これは。

ていうかね、そもそも姉貴は居間にいなかったと言っている。じゃあ居間にいた姉貴は何なんだ?あの不機嫌な姉貴こそ、俺の見た幻覚なんじゃないかと思って、俺は確かめに居間に戻ったんだ。

そしたら、やっぱり姉貴はいた。相変わらずソファーに横たわっていたんだけど、何だか部屋が煙臭い。姉貴を見たら、今度は煙草を吸っていたんだ。煙草だ。姉貴はまだ19歳なんだぜ?それがむくむくと白い煙を上げながら、煙草を吸っていたんだ。ハナクソ然り、俺は姉貴が煙草を吸う光景を見たことがない。隠れて吸っていたのかも知れないが、俺には姉貴が堂々と煙草を吸うなんて信じられなかったんだ。

これは……これは、姉貴じゃない。俺の姉貴は、人前でハナクソをほじることもないし、うるせえよ、なんて言わないし、もちろん煙草も吸わない。この目の前にいる人間は、姉貴じゃない。外見は姉貴そのものだけど、中身は全く違う人間だ。いや人間じゃないのかも知れない。姉貴そっくりに化けた、妖怪かも知れない。すると何だ、妖怪がこの家に紛れ込んだということなのか。俺は怖くなって、本当の姉貴であろう姉貴の所へ戻ったんだ。

姉貴は、玄関にいた。掃除機を回して、掃除をしていたんだ。普段の姉貴は、わざわざそんな面倒くさいことなんてしない。それが今は、鼻歌を歌いながら楽しそうに掃除をしていたんだよ。

やっぱり、こちらの姉貴も何か違う。訝しげに姉貴の様子を見ていると、姉貴が俺に気付いたようで、掃除機を止めてこちらに笑顔を向けた。

「姉貴が掃除だなんて、何だか珍しいな。槍でも降ってくるんじゃないの」

「やだあ、トモくん。あたしだって、掃除くらいするよ」

いや、この姉貴も、何だかおかしい。普段の姉貴なら、俺の嫌味に対して嫌味で返すはずだ。それが今はどうだ、さっきと同じとろけるような笑顔で、嫌味の一つも感じられない返事を返したんだ。あり得ないよ。

狼狽する俺に追い打ちを掛けるかのように、姉貴は言った。

「あっ、そうだ、トモくん。この前トモくんが買ったゲームあるでしょ?何だっけ、何とかハンターとかいうやつ。あたしもやってみたいなあ。後で一緒にやろうよ」

もう、俺はダメだと思ったね。この目の前で笑顔を惜しげもなく振りまいている人間も、本当の姉貴じゃない。姉貴は俺の買ったゲームになんか興味も持たないはずなんだ。ゲームなんて、馬鹿馬鹿しい。そう公言する人間だったんだよ。だから目の前のこいつも、妖怪だ。姉貴に化けた、妖怪だ。

俺はその笑顔の妖怪に返事をせずに、自分の部屋へと向かった。去ろうとする俺に、妖怪が後ろから言ってきた。「あっ、トモくん、部屋で待っててね。掃除が終わったら、行くから」

やめてくれ、来ないでくれ、来るな。お前も姉貴じゃない。お前は妖怪だ。姉貴はいない。まだ家に帰ってきていないんだ。家にいるのは、俺と、二匹の妖怪だ。妖怪なら、早く消えてくれ。消えてくれ。

俺はそう願いながら、部屋に篭もった。幸い、あの笑顔の妖怪が来ることはなかったんだ。ああ良かった、と俺は思って、そろそろ夕食の時間だから居間へ戻ると、俺はびっくりした。あの妖怪、姉貴に化けた妖怪たちが、二人揃って座っていたんだ。両親は両親で、何も不思議がる様子もなく、妖怪たちと一緒に座っていた。

「あっ、トモくん、ご飯できてるよ」

「おせえんだよ、お前。メシが冷めるだろ」

姉貴に化けた妖怪が二人、それぞれ俺を見てそう言った。その時、俺は理解した。理解できなかったけど、理解せざるを得なかったんだよ。

姉貴は、分裂してしまったんだ。


「そんな話だよ。山本、お前も訳が解らないだろ?青木の奴、本当に頭がどうかしちゃったのかも知れないな」

青木からの話を伝え終えた吉田は、ため息をついた後に一気にコーヒー牛乳を飲み干した。一気に喋ったものだから、喉が渇いたのだろう。

「いや、意外と事実なのかも知れないよ」

僕は半笑いをして、そう言った。

 

掲示板荒らし

  • 2008年4月26日 04:41
11: 名前: remi 投稿日: 2008/04/20(日) 22:09:22
あずさ、今日って部活あったん?
12: 名前: あずさ 投稿日: 2008/04/20(日) 22:10:44
ぶかつあった。ちょー疲れた
あのクソ先公にいびられて、居残り練習させられて遅くなった
何なのあいつ
ボコボコにしてやりたいんだけど
13: 名前: 名無し 投稿日: 2008/04/20(日) 22:11:32
ヒャッハー!!!鼻毛鼻毛ヒャッハー!!!
14: 名前: あずさ 投稿日: 2008/04/20(日) 22:12:30
なんか変なの湧いてきてんだけど
15: 名前: 名無し 投稿日: 2008/04/20(日) 22:12:47
あずさ鼻毛鼻毛ヒャッハー!!!
あずさ鼻毛鼻毛ヒャッハー!!!あずさ鼻毛鼻毛ヒャッハー!!!
16: 名前: 名無し 投稿日: 2008/04/20(日) 22:13:04
あずさ鼻毛鼻毛鼻毛鼻毛ヒャッハー!!!あずさ鼻毛鼻毛鼻毛鼻毛ヒャッハー!!!あずさ鼻毛鼻毛鼻毛鼻毛ヒャッハー!!!あずさ鼻毛鼻毛鼻毛鼻毛ヒャッハー!!!あずさ鼻毛鼻毛鼻毛鼻毛ヒャッハー!!!あずさ鼻毛鼻毛鼻毛鼻毛ヒャッハー!!!

投稿ボタンを押すと、俺は一息ついてディスプレイに映った画面を眺めた。そしていつものように、こう思う。ああ、また始めてしまった、と。

俺はもう、掲示板荒らしが止められない人間になってしまった。これまでに、数十の掲示板を荒らして閉鎖に追い込んでいる。何故荒らすかと一般の良識ある人は問うかも知れないが、答えは一つ。快感だから。

普通の人間なら、掲示板を荒らすような投稿をすることはないだろう。不快な掲示板なら、見なければいいだけのことなのだから。けれども俺は違う。少しでも不快な掲示板を見付けると、俺は何とかしたい気持ちに取り憑かれて、ああ荒らしたい、荒らしたい、と心が自然と暴走してしまうのだ。きっと麻薬中毒者と同じ心理なのだろう。やめたくなっても、やめられない。

俺が今まで荒らした件で警察などに捕まることは、ない。断言してもいい。俺が荒らした掲示板は、全て個人が管理している掲示板だ。個人が「インターネットの掲示板が荒らされた」というだけで、面倒な被害届の手続きやら何やら行うのはただの時間と体力の損である上に、荒らされて閉鎖に追い込まれた以外には特に被害のない、大して重要な案件でもないから、警察もろくに捜査などするわけがない。俺はその点を理解していて、荒らしているのだ。だから単純に荒らすだけで、名譽毀損や脅迫めいた内容は投稿しない。被害が実際に具体性を持った人的被害に及ぶ可能性を示す性質が投稿内容にない限り、荒らされた側も警察も動かないのだから。

その一方で、徹底的に閲覧元を隠蔽している。備え有れば憂い無し、ということだ。海外のホスティングサービスを利用し、そこのシェルアカウントを使いサーバへログインする。そしてまた別のホスティングサービスへログインする。そしてまた別の海外のホスティングサービスのサーバ上に、ウェブプロクシとして動作するプログラムを置いておき、ログインしている二つのホスティングサーバとプロクシサーバ、三つのサーバ経由でそのプログラムを利用する。またそのプログラムは上位のランダムなプロクシをCONNECTメソッドを利用して二つほど経由することになるから、並列・直列併せて理論的に三層の緩衝帯を間に挟んで、現在俺は荒らしを行っていることになる。


荒らして何が楽しいのかと言われても、荒らすこと自体が楽しいから、としか言いようがない。確かに荒らしを行っている最中は気分がいい。掲示板の連中の中にはわざわざご丁寧に注意を繰り返す人間もいるが、それは全く無駄なこと。こっちは聞く耳なんて持っちゃいない荒らしだ。潰れるまで荒らす。それだけが目的なのだから。

それじゃお前自身は掲示板が荒らされたことがあるのか、と言う人がいれば、その答えとしてイエスと言うだろう。以前、俺は当時飼っていた猫に関するウェブサイトを開いていたことがあったのだが、ある日突然何処から湧いてきたのか訳の解らない連中にサイトの掲示板を荒らされた。猫を虐待しているだのメス猫を自分の慰みに使っているだの、根も葉もないことを書かれた上に、サイトに載せていた飼い猫の写真を改変して、口にするのもおぞましい写真へと仕立て上げられたこともある。俺はもうこの件でインターネットが怖くなって、サイトを閉じてしまった。

少なくとも俺は荒らされた当事者であるから、荒らされる側の心理は理解しているつもりだ。荒らされれば、悲しい。まるで大勢の人間に四方八方を囲まれて、自分の存在を否定するような罵倒を一斉に浴びさせられるようなものだ。まず悲しいことは間違いない。そして次第に、心の内から真っ黒な怒りが込み上げてくる。あいつらは、何故俺にこんな酷い仕打ちをしたのだ?何故俺だけこんな目に遭わなけりゃならない?

そしてその後には、反省と後悔というスプリンクラーが心を冷ます。俺が飼い猫を猫じゃらしまみれにして遊んだ動画なんて公開したからいけなかったんだ。何も不特定多数の人間が存在するインターネットという空間に、あんな動画を公開しなくたって良かったのだ。俺は馬鹿だ。インターネット上には、どんなに小さくともプライベートな情報は絶対に書き込んではいけない。そうでなければ、傷付くだけなのだ。そんな結論に達して以来、俺はインターネット上では自分の個人情報はおろか、日頃の出来事や意見を一切書き込まないことにしている。


そしていくらか月日が経った頃、俺は嫌な掲示板を目にした。おそらく成人男性たちであろう、彼らが卑猥な児童ポルノ画像をアップロードしながらこれまた卑猥な内容の雑談をしている掲示板だった。気持ち悪い。その掲示板を見た、俺の率直な感想だった。

どうしてこんな掲示板が存在しているのだろう。吐き気がする。俺にはその掲示板で扱われる趣向を理解できなかったが、実際にこう賑わっているのだからそのような趣向を持った人間が存在しているということだろう。そんな人間は、許し置けない。そしてそんな人間が集う場所は、なくなってしまえばいい。潰れてしまえばいい。

そして俺は書き込んだ。

No3743 no name 2007/11/25 21:35 10.212.48.4
この掲示板最悪ですね。警察に通報しておきます。

実際に通報する気なんて俺にはなかった。ただ、通報すると行っておけば掲示板の連中も怯えて書き込む気が失せるだろう、と思ったからそう書き込んだ。しかし、そんなことはなかった。

No3744 ジョージ☆桜谷 2007/11/25 21:51 10.67.38.188
>>3743 お前アホかwwww勝手に通報しろドアホwwww
ここアメリカの鯖だぜ?アメリカの鯖でやってることに日本のポリ公は手が出せねーんだよ!
ガキはメシ食ったら寝ろwwwwクソガキwww

そんな返信が来た後、「ジョージ☆桜谷」は何事もなかったかのように猥褻画像を肴に雑談レスをしていた。色がいいだの、形がいいだの、趣向のベクトルが違えば良い芸術鑑賞家にでもなっていたのだろう。もったいない。

そして腹が立った。日本の法律が及ばないのをいいことに、やりたい放題の連中。それを目の前にして、俺には何もできないというのだろうか。……いや、できる。逮捕なんてさせられなくても、懲らしめることはできる。荒らしだ。掲示板を荒らして、画像ログを流してやるのだ。そうすれば、こいつらは大好きでたまらない猥褻画像を見られなくなる。やってやる。俺はやってやる。

No3749 変態どもに制裁を 2007/11/25 22:10 10.212.48.4
おい変態ども、お前らクズだな
ゴミ以下のクズだよ
ゴミと一緒に燃やされちゃいなさい
No3750 変態どもに制裁を 2007/11/25 22:10 10.212.48.4
おい変態ども、お前らクズだな
ゴミ以下のクズだよ
ゴミと一緒に燃やされちゃいなさい
No3751 変態どもに制裁を 2007/11/25 22:11 10.212.48.4
おい変態ども、お前らクズだな
ゴミ以下のクズだよ
ゴミと一緒に燃やされちゃいなさい
No3752 変態どもに制裁を 2007/11/25 22:11 10.212.48.4
おい変態ども、お前らクズだな
ゴミ以下のクズだよ
ゴミと一緒に燃やされちゃいなさい

どうやらこの猥褻掲示板には連投規制がないらしい。おかげで上のような文章を20ほど投稿して、2ページ分のログを流すことができた。文面はどうでもいい。ただログさえ流せればそれで良かったのだから。

しかしここで、ログ流しの中で別の人間による投稿が新たにされていることに気が付いた。

No3759 変態どもに制裁を 2007/11/25 22:13 10.212.48.4
おい変態ども、お前らクズだな
ゴミ以下のクズだよ
ゴミと一緒に燃やされちゃいなさい
No3760 濡れ濡れ魔人 2007/11/25 22:13 10.14.233.92
ねえねえ荒らし君、IP丸見えだよ
No3761 変態どもに制裁を 2007/11/25 22:13 10.212.48.4
おい変態ども、お前らクズだな
ゴミ以下のクズだよ
ゴミと一緒に燃やされちゃいなさい

俺はその「濡れ濡れ魔人」の書き込み内容にぞっとした。投稿元を示すIPアドレスが表示されていることに、今まで全く気が付いていなかったのだ。

つづく

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