茨城症候群

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  • 121 Entries
寡黙な帰り道 - Posted date: 2011年3月27日 01:14
  • 寡黙な山本さんから情報を得るのは困難だった。その中で唯一と言っていいほど得られた情報は、山本さんはラーメンが好きだ、ということだった。どこか不思議な雰囲気を持ち合わせている山本さんを、私は何故か放って...
聖誕節前夕 - Posted date: 2010年12月31日 23:50
  • 二年前、私は曽祖母の日記帳を見付けた。納屋の大掃除をしている時のことだった。ぼろぼろになりかけた黄ばんだ紙切れの束、その表紙には大正何年と墨で書かれていたが、正確な文字は読み取れなかった。しかしその割...
眼帯少女山本さん - Posted date: 2010年5月18日 00:13
嘘吐きの行く末 - Posted date: 2010年4月 5日 21:25
  • 「おい、何か臭くねえ?」 その日の高校の授業の二時間目は、担当教師が腹痛だという理由で自習時間になっていた。もちろん自習時間に真面目に自習をするような奴はこのクラスにはいない。みんなこの時間が何の時間...
エイプリルフール - Posted date: 2010年4月 4日 12:24
  • 小学二年生の春休み、幼なじみのかな子ちゃんと二人で近所の公園で遊んでいる時のことでした。 「ねえタケシくん、今日何の日か知ってる?」 「えっ、今日?」 ブランコを大きく前後に揺らしながら、かな子ちゃん...
ガードレールの猫 - Posted date: 2010年4月 3日 23:53
  • 今朝、歩道のガードレールの上を猫が歩いていたんです。真っ白い猫でした。 猫がガードレールの上を歩くなんて珍しいじゃないですか。歩くなら歩道を歩けばいいものを、どうしてわざわざそんな歩くのにも足の先が痛...
移転のお知らせ - Posted date: 2009年12月 7日 00:20
  • 荊奇團地 移転しました。(嘘)...
一人きりの希望 - Posted date: 2009年10月 7日 19:37
  • 「ねえ、さっきから何見てんの? アンタもあたしのこと馬鹿にしてんでしょ? 分かるよ、その目見ればさ。ああ可哀想、この子はきっと馬鹿な親の元に生まれてろくに育てられずに家庭崩壊した家にうんざりして思い切...
俺と彼女とブックマーク - Posted date: 2009年9月26日 01:45
  • 毎日、近所の図書館に通うのが俺の習慣だった。俺は自宅にインターネットに接続できる環境がないから、その図書館のパソコンを使ってインターネットのサイトを閲覧していた。パソコンは一台しか置かれていなかったが...
残された白猫 - Posted date: 2009年8月15日 02:48
  • おいらの主人がいなくなって、もう二ヶ月が経った。ある日何も言わずに突然姿を消してしまって以来、ずっと帰って来ていない。部屋の中はすっかり動きを失って、毎日が止まっているかのように見えた。 まさか猫の世...
てにすぶ! - Posted date: 2009年8月 8日 03:47
  • 私は本当にテニスというものが大嫌いで大嫌いで仕方がなかった。どれくらい嫌いかというと、あのしゃもじの太くなっている部分をくりぬいて糸を張ったようなラケットを見るだけでもう鳥肌が立ってめまいがしてきたり...
新宿駅で踊る - Posted date: 2009年7月27日 15:28
  • 新宿駅の大迷宮を行き交う人々の真ん中で、汚らしい服を着た汚らしいチンピラみたいな奴が汚らしい長髪を振り乱して汚らしく踊っていた。一見すると身の上に何か悪い出来事が起きて気の触れてしまったような可哀想な...
ブルドッグ - Posted date: 2009年7月27日 03:01
  • 「なんて言うか、たるいんだよ」 横の席の山本が俺の方へ目だけ向けやがってそう言った。その顔は言葉を裏切ることなく全面でたるいということを訴えていた。死んだブルドッグが間違ってこいつの面に取り憑いて間違...
捕縛、妄想の終焉 - Posted date: 2009年6月26日 23:09
  • 月の女の子宮の中は、確かに温かかった。温かくて気持ちが良くて、このままここで横たわっていれば身体も意識もまるごとどろどろに溶かされてしまって、僕という存在が僕の知っているありとあらゆる空間から消えてな...
  • Category: 月の女
御花見2 - Posted date: 2009年6月10日 02:44
  • 御花見 それから私と山本さんは、公園を一周してゐると云ふ遊歩道を竝んで歩いた。きちんと整備された遊歩道は、薄く桃色に染まつた櫻の花々に圍まれてゐる。それは丁度、トンネルのやうになつてゐた。 その...
  • Category: 御花見
山本さんは今 - Posted date: 2009年6月 9日 01:26
  • お兄ちゃん、わたし考えたんだけどね。山本さんって宇宙人なのかも知れないな、って思った。 わたしが山本さんにUFOを見たって言ったことがあったでしょ?その時山本さんはわたしのこと馬鹿にして、友達にもわた...
  • Category: UFO
水無月の囚人 - Posted date: 2009年6月 8日 21:28
  • 何だか心地良いふわふわした場所。オレンジ色だかピンク色だか何と言ったらいいかよく分からないけれど、とにかくそういった気持ちの良い暖色系の空間がぼんやりと見えて僕は目が覚めた。 目覚めの良い朝。爽やかな...
  • Category: 月の女
だじゃれオジサン - Posted date: 2009年6月 1日 21:42
  • 昔、僕が小さい頃、近所で有名なだじゃれオジサンがいたんだ。 オジサンは、つるつるにはげ上がったでこぼこの頭にごま塩色のヒゲを口元にたくわえて、ぼろぼろの汚らしい服を着た、一見するとちょっと怪しい人だっ...
猫浚い - Posted date: 2009年5月 8日 02:24
  • 『“月の女”、ですか……?ええ、確かに聞いたことはあります。とは言っても又聞きの又聞きですから、参考になるかは分かりませんけど。 私が知っているのは、その、“月の女”がどうも人間に化けていて、この人間...
  • Category: 月の女
探し猫 - Posted date: 2009年4月26日 01:59
  • 「あの、すみません」 突然後ろから声が聞こえたので振り向くと、僕と同年代に見える落ち着いた感じの女性が立っていた。僕はその女性を知らなかったが、日焼けをしていない白い顔にきれいに長く伸びた真っ黒な髪が...
  • Category: 月の女
御花見 - Posted date: 2009年4月14日 20:07
  • 春 「ほら見て靜子さん、櫻がこんなに綺麗」 公園に著くと、山本さんはその細く白い腕を一杯に伸ばしながら周りの櫻の木々を指差し、顏を輝かせ嬉しさうに燥いでさう言つた。彼女の言ふやうに公園の櫻の木の花は...
  • Category: 御花見
- Posted date: 2009年3月22日 02:57
  • 「そろそろ暖かくなつてきたね」 停留所で山本さんと二人竝んでバスを待つてゐる間中、私は昨日よりずつと暖かさを増した風が頬を撫でるのを感じてならなかつた。 山本さんは此方を見て微笑んでゐた。彼女の顏もま...
  • Category: 御花見
INSOMNIA 2009 - Posted date: 2009年1月17日 20:24
  • “Hé, où vas-tu...?” “Ma petite fille, à Dieu va.”...
ロープ - Posted date: 2008年12月22日 19:07
  • 「誰かが犠牲になることで誰かが幸せになるのなら、犠牲もまた幸せ」 サンタさんは笑いながらそう言って、私へ一本のロープをプレゼントしてくれました。それもただプレゼントするだけではなく、丁寧にもロープの...
小さな箱 - Posted date: 2008年12月11日 02:02
  • 「狭くて暗い、箱の中から、あなたを見てる、私を虐め、痛め、苦しめ、傷付け、そして最後に殺めたあなたを」 帰宅途中、何か声がすると思い、立ち止まって後ろを振り返ると、電柱の下に小さな白い箱があった。おそ...
ギョーザ - Posted date: 2008年12月 6日 03:03
  • 「カレーライス下さい、ふたつ」 二人連れの茶髪の若い男子、紺色のブレザーの制服を着ているから高校生なのだろうが、彼らは店へ入ってくると、カウンタへ並んで座り、若い笑顔をにこにこと浮かべながら私へそう言...
師走 - Posted date: 2008年12月 3日 03:05
  • 今日昼寝をしていると、こたつの中から変な声が聞こえてきたんです。 「ねえ、ねえ。ねえ」 私は最初、飼っている猫のカンスケがまたこたつの中へ潜り込んでいるうちに息が苦しくなって、ただこたつから出ればいい...
美少女クローラ - Posted date: 2008年11月23日 19:42
  • 「……もう嫌!こんな、ネットを巡回するだけの下らない毎日なんて、うんざり。いい加減、飽き飽きしたわ!」 私はそう独り言をつぶやくと、おじ様から巡回するように言われているURLの一覧を読む手を一旦止めて...
* - Posted date: 2008年11月17日 01:24
  • 私がちょうどカンファレンス・ルームの前を通り掛かると、扉の向こうから言い争いにも近いような声が聞こえてきました。私は何事かと思い、廊下を誰も通り掛からないのを確認してから、扉の前に立って中の言い合いを...
お金お金お金 - Posted date: 2008年11月 1日 02:52
  • 政府が二兆円にものぼる生活支援定額給付の実施を含む経済対策を発表した日のことでした。 母がその報道を夕方のテレビで見ていたのですが、その時突然、私にこう言ったのです。 「ねえ、あんた、早く結婚しなさい...
眼帯少女 - Posted date: 2008年10月30日 03:59
  • ニラギ。 ぼさぼさ頭の男子から渡された灰色の石を見ると、今まで私が聞いたこともないこの謎の言葉が、走り書きのように汚く書かれていた。 私がその“ニラギ”という言葉を見てまず思ったのが、“ニラ入りギョ...
マジックミラー先生 1 - Posted date: 2008年10月18日 03:49
  • 僕が高校に入学して驚いたのが、水戸先生が四角いマジックミラーの箱のようなものを被っていたことだった。 入学式の時から、水戸先生は目立っていた。もちろん周りの先生は水戸先生のようにおかしな箱は被っても...
バナナ - Posted date: 2008年10月 2日 02:25
  • 納豆やバナナを食べるだけでお手軽ダイエット、なんて飛んだ大嘘です。テレビの人たちはそんな嘘を吐いて、お金儲けなんてしてるんです。 純粋な私も、腹黒い彼らにまんまと騙されてしまいました。テレビで「私も痩...
掲示板アイドル - Posted date: 2008年9月18日 02:28
  • “ネットアイドル”。 たぶん、わたしがネットでやっていることを一言で説明するなら、そう言った方が解りやすいかな。でもわたしはわたし自身のことを“アイドル”だなんて自称するつもりはないんだけどね。“アイ...
暗い夜道の出来事 - Posted date: 2008年9月10日 02:45
  • 「音がね、聞こえないの……」 月が厚い雲に隠された蒸し暑い晩夏の夜のことでした。コンビニでお菓子を買った帰りに、暗くひっそりとした林の横の道を歩いていると、向こうから歩いてきた人が私の行く手を阻むよう...
気象情報 - Posted date: 2008年8月29日 01:16
  • 『……東北から東海地方に掛けて、上空の大気は非常に不安定な状態が続いており、今週いっぱいは突発的かつ局地的な豪雨に注意が必要でしょう。ただいま県全域には気象庁より、大雨洪水警報、雷注意報及び竜巻注意情...
  • Category: 月の女
夢の中で - Posted date: 2008年8月28日 16:31
  • 「君は、いつまでそこで眠っているの?」 夢とも現実とも付かないぼんやりとした意識の中で、誰かがあなたに話し掛けてきます。心地良い眠りの世界で過ごしていたのを、まるで突然足を取られて引っ張り出されたよう...
月の女 - Posted date: 2008年8月17日 02:41
  • 真っ昼間の暑い最中、俺は玄関に寝っ転がっていたんだ。二つ折りにした座布団を枕代わりにして、冷たい床の上に半裸になってごろごろと転がってね。俺の家の玄関って北向きだから、風通しが一番いいんだよ。ドアを半...
  • Category: 月の女
- Posted date: 2008年7月26日 04:11
  • 「今日といい昨日といい、無闇に暑いな」 「うん、暑いね」 暑さにうんざりした様子で地面にべったりとへばり付くように寝そべっているシロに、僕はうちわをぱたぱたと扇いでやる。うちわの上下の動きに従うように...
  • Category: 月の女
中三病 - Posted date: 2008年7月 3日 23:57
  • 僕がまだ中学三年生だった時の出来事。文化祭の後にクラスで演じた劇のセットの片付けをしていた時のことだった。 「ね。何でも一つだけ願いが叶えられるとしたら、やまもと君は何をお願いする?」 突然僕は、好き...
幸せの空 - Posted date: 2008年7月 2日 03:36
  • もう六月の月は沈んでしまったけれど、私はこうして、青い空の下で大きく背伸びをしている。心地良いそよ風の吹く丘で、少し強くなった太陽の光を身体一杯に浴びながら、背伸びをしている。 もうあの白い服を無理矢...
  • Category: 月の女
月は沈み、文月が始まる - Posted date: 2008年7月 1日 00:07
  • 「見てご覧、月が沈んでいくよ」 かわたれ時に、僕は西の方へ沈む月を見た。ほんの少し前までは、あんなに上の方にあって輝いていた月が、今ではもう光を失いかけて、空の向こうへ消えようとしている。 代わりに東...
  • Category: 月の女
落書き - Posted date: 2008年6月25日 01:19
  • 「一つのことに傾倒し過ぎると、その世界に自分がまるで入り込んでしまいそうになる。これはとても恐ろしいことです」 毎日毎日、僕はノートを開いて、自分の頭に溢れている想像を形にする為の落書きに没頭している...
或る人からの手紙 - Posted date: 2008年6月 6日 01:15
  • 前略 この度は……などと堅苦しい形式はご容赦願おう。どうも形式に縛られるのは昔から嫌いでね。手紙なんて内容が伝わりゃそれでいいじゃないか、と思うのだけれど、世間ってものはそうはいかないらしい。面倒臭い...
留年 - Posted date: 2008年5月17日 00:39
  • 「先生、留年の心得をお聞かせ願います」 「まず馬鹿にされます」 「馬鹿にされますか」 「親がべらべらと喋るものですから、こちらの知らぬ間に親族中に事実が知れ渡ってしまいます」 「たまに顔を合わせる時は...
ぬいぐるみ - Posted date: 2008年5月 9日 23:56
  • ぬいぐるみに神様が宿る話 ある日、もう僕が幼い頃に貰った熊のぬいぐるみを御炊き上げして貰うために神社へ行くと、突然ぬいぐるみが喋り始めました。 「捨てるな、捨てないでくれ」と聞こえたものの、これは僕に...
某氏の日録 - Posted date: 2008年5月 8日 23:56
  • 大正十二年五月五日 あの家の人々は、矢張りをかしい。何處か普通であつて然る可き點が、普通ではない。 今日などはまるで何か惡いものにでも取り憑かれたかのやうに、旦那も奧さんも子供も、皆、踊り狂つてゐた。...
日中友好 - Posted date: 2008年5月 7日 23:42
借り物競走 - Posted date: 2008年5月 6日 23:55
  • 五月と言えば、私の思い出は運動会です。たいていの学校は秋に運動会をすることが多いそうですが、私の学校は五月に運動会が開かれていました。 スタートを知らせるピストルの音が鳴ると同時に、一斉にみんなが駆け...
三途の川 - Posted date: 2008年5月 5日 21:54
  • t130 l8 o5 @1 @e1,0,100,0,100 v10 /:4 r1 :/ a6b-12<c6>f12<f6f12e6>a12&a2 r6 f12g6a1...
usagi - Posted date: 2008年5月 4日 23:42
(-_-) - Posted date: 2008年5月 3日 15:23
大逆罪 - Posted date: 2008年5月 2日 23:54
  • 求めよ、さらば与えられん - Matthew 7:7...
姉貴 - Posted date: 2008年5月 1日 23:57
  • 「青木の奴、頭おかしいぜ、絶対」 高校のカフェテリアで昼の食事をとっていると、吉田が呆れたような顔をして言った。僕は今まで目にしたことのない吉田の表情を見て、箸を止めた。 「何かあったの?」 「あいつ...
掲示板荒らし - Posted date: 2008年4月26日 04:41
  • 11: 名前: remi 投稿日: 2008/04/20(日) 22:09:22 あずさ、今日って部活あったん? 12: 名前: あずさ 投稿日: 2008/04/20(日) 22:10:44 ぶか...
arrogance - Posted date: 2008年4月21日 03:19
  • ひゃっ!人間か?あんたは、人間か?なんだい、そんな物騒な格好して、俺を殺そうって言うのかい?……やめておくれ!殺さないでおくれ!殺す前に、話を聞いておくれ!頼む、頼むよ! そう、そうそうそう、解ってく...
樹海 - Posted date: 2008年4月13日 04:35
  • 「ねえ、明日、空いてる?」 高校二年の新学期に入って間もない週末、クラスメートの女子からこんな電話が掛かってきた。 彼女とは新しいクラスで初めて顔を合わせた全く親しくもない間柄だったから、電話が掛かっ...
穴の中 - Posted date: 2008年3月23日 17:01
  • 「ひひひっ、この穴の中で、あんたが落ちてくるのをずっと待っていたんだよ。落ちてこないか、落ちてこないか、そう思いながらもう何年も待ち続けた甲斐があったよ。それで今、こうしてやっと落ちてきてくれた。ひひ...
  • Category: UFO
桃太郎 - Posted date: 2008年3月 7日 15:58
  • 「嫌だよ。ぼく、鬼退治になんか行きたくないよ」 「お前、『日本一の桃太郎』なんだろ?日本一だったら、鬼でも何でも懲らしめてくるもんだぜ」 「嫌だ嫌だ。怖いよ。鬼なんか退治したくないよ」 本当に、鬼退治...
家庭教師 - Posted date: 2008年3月 3日 22:53
  • いつものように大学の講義を終えた木曜日、いつものように家庭教師のバイトへ行く。いつものように自転車へ乗り、いつものように自転車を走らせる。いつものように同じ道を走り、いつものように教え子の家の前へ着く...
バレンタインデー - Posted date: 2008年2月14日 16:45
  • ちょっと聞いてくれよ、ありす。今日は何の日か知ってるよな?2月14日。バレンタインデーだ。女がチョコを渡し、男がチョコを貰う日だ。そんな今日の学校でのことなんだけどさ。 まあ結論から言うと俺は一つもチ...
浦島太郎 2 - Posted date: 2008年2月10日 15:46
  • 浦島太郎 1 俺は失意の中、また家へ戻った。年老いた上に痩せ細った父ちゃんと母ちゃんが、部屋の隅で冬の寒さにがくがく震えている。ごめんよ、父ちゃん母ちゃん、俺はダメ息子だ。まぐわい宿で稼いだ金をもっと...
浦島太郎 1 - Posted date: 2008年2月 9日 18:06
  • ここ最近は全く良いことがない。まあ幸運の神様に見放されたんだろう。悪いこと続きだ。 まずこの夏の台風のお陰で、舟が壊れちまった。もう元の形を留めるどころか滅茶苦茶に壊れちまったから、直しようがない。か...
くず - Posted date: 2008年2月 1日 13:39
  • 「お前、また試験で赤点取ったんだってな。このままじゃ留年確定か。とことんクズだな、ハハハ」 そんなことを、あいつは言いやがった。腹の立つような笑顔で言いやがった。俺はあいつを許さない。あの糞野郎め。 ...
茨城症候群 - Posted date: 2008年1月29日 01:23
  • 「いいかい。国道をここからまっすぐ行って、山へ続く小道を上ってちょっと行くと、もう今は廃墟になった遊園地が見えてくる。敷地は管理区域で普通には入れないんだけど、高い観覧車がまだ建っていて、柵の向こうに...
  • Category: UFO
ぼくの主人 - Posted date: 2008年1月27日 15:40
  • 俺の主人は、ばかだ。 この前散歩に連れて行ってくれた時だ。歩行者信号が赤なのにも関わらず、ばかな主人は走って渡ろうとしやがった。赤信号は"止まれ""渡るな"って意味だろ?俺だって、そんなことくらい知っ...
赤鬼 - Posted date: 2008年1月25日 19:12
  • うん、昨日確かに見たんだ。赤鬼、って僕たちは呼んだんだけどね。ほんと全身がゆで蛸みたいに真っ赤で、角が生えてて、えーと、よく見えなかったんだけど、怖い鬼みたいだったんだから。 ちょうど塾の帰りだったな...
スピリチュアリティ - Posted date: 2008年1月25日 16:26
  • 同窓会で久しぶりに会った旧友に、『最近体の調子が悪い』と何の気もなく言ってしまったところ、強い口調でスピリチュアルカウンセリングとやらを受けることを勧められた。うっかりだった。大して親しくもない人間に...
ラフレシア - Posted date: 2008年1月21日 01:08
  • 私の周りにはキモイ男ばっかり。性格のいい男が一人でもいればいいんだけど、揃いも揃ってだらしのないヒョロヒョロの腑抜けどもが集まってるの。ましてやイケメンなんて、一人もいやしない。別にイケメンじゃなくっ...
反捕鯨キャンペーン - Posted date: 2008年1月17日 16:49
  • 「こりゃやばいね。何がって?鯨だよ。鯨のことさ。最近、日本人が南極で調査捕鯨をしているだろう?あれだよ。 何も知らない純粋な鯨が、日本人の仕掛けた網にほいほいと掛かって、ああ動けないよ、何が起きたの、...
mml-test - Posted date: 2008年1月12日 13:28
  • t150 l8 @3 @e1,0,70,0,40 o5 v10 c4cde4f4g4a4g2 a4fagfecd4ded2 c4cde4f4g4<c4>g4e4 fa<c4>...
お爺ちゃん - Posted date: 2008年1月 4日 18:49
  • 「ああ!原油は高騰!株価は下落!円は上昇!学力は低下!子供は減少!もうダメじゃ!もうダメじゃ、この国は!」 元日、家族でこたつを囲んでおせち料理を食べている時に、祖父が突然、狂い踊るように体を捻りなが...
X-山本 - Posted date: 2008年1月 2日 18:39
  • 妹 手伝いサンタ3 泣き止まない妹を連れて帰ると、家の中には誰もいませんでした。僕が山本さんの家へ家庭教師に行くと言った途端、機嫌が悪くなったり泣き出したりしてしまった、名前も定かではないあの妹たちが...
  • Category: UFO
手伝いサンタ3 - Posted date: 2007年12月24日 23:41
  • 手伝いサンタ2 昨日の昼頃、高校の頃の同級生から電話があったんです。山本さんという女の子です。彼女とはクラスが同じだというだけで、特に親しい付き合いはしていなかったんですが、突然電話があったのでびっく...
  • Category: UFO
手伝いサンタ2 - Posted date: 2007年12月23日 21:15
  • 手伝いサンタ 住人Aの証言 朝早く、ばんばんと玄関の扉を叩く音がしたので、何事かと思って恐る恐る見に行ってみると、見ず知らずの女の子が戸口に立っていたんです。高校生くらいの可愛らしい女の子でした。 そ...
  • Category: UFO
ボーカロイド - Posted date: 2007年12月22日 05:21
  • ドワンゴによる初音ミクオリジナル曲登録問題まとめ(γ) ボーカロイドとは、歌うことを目的として開発された音声合成エンジンであるが、実際のところ、単なる音声合成エンジンソフトウェアにとどまらない、一つ...
UFO - Posted date: 2007年12月18日 23:56
  • 「UFOは存在しません」政府がUFO存在を否定(産経新聞) - Yahoo!ニュース http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071218-00000947-san-...
  • Category: UFO
柩の中 - Posted date: 2007年12月11日 17:43
  • あなたは何処にいるの あなたは何処へ行ったの あなたは今何をしているの 柩の中からわたしは わたしはあなたを呼び続ける 聞こえない…あなたの声が聞こえない もっと顔を寄せて わたしにあなたの声を あな...
ロールプレイング - Posted date: 2007年12月 9日 15:28
  • 寒気がして目覚めると、私は魔法使いになっていました。ちょうどロールプレイングゲームの中に現れるような魔法使いの女性の格好をして、酒場とみられる建物の前で立っていたのです。風の強い、寒い夜でした。 初め...
手伝いサンタ - Posted date: 2007年12月 5日 16:05
  • 私はサンタさん。正確には、サンタのお手伝い。今年から、借金まみれでズブズブのおじいちゃんを手伝うことになったの。ばかなおじいちゃん。「これからは投資の時代だ」なんて言って慣れない先物取引なんかに手を出...
  • Category: UFO
- Posted date: 2007年12月 1日 00:14
  • 「人間っていいよなあ」 虚ろな顔をしながら、ドドが言いました。「人間になりたいよなあ」 「人間なんて嫌だわ」 あくびをしながら、ミドが言いました。「人間になんかなりたくないわ」 川は平穏という言葉が表...
影の子どもたち - Posted date: 2007年11月29日 21:20
  • 影の子どもたちが踊ってる ほら すぐそこで 泣き叫ぶあなたを囲んで 楽しそうに踊ってる らんらん らんらんらん… あなたを囲む 影の子どもたち 影の子どもたちが笑ってる ほら すぐそこで 恐れ怯えるあ...
Goodbye Blood and Rose - Posted date: 2007年11月26日 14:13
  • こころが真っ暗になると、何も見えなくなります。何も見えなくなりますから、何もできなくなります。ああ、鬱々しい。 ヤマモトさんは私の前からいなくなりました。どこかへ消えていきました。何も告げず、いなくな...
  • Category: UFO
- Posted date: 2007年11月15日 23:50
  • 冷たく暗い穴の底で 私はあなたを待っている 暖かな幸せに顔を歪めたあなたが ここへ墜ちて来るのを 私はじっと身体を屈めたまま 笑いを押し殺して待っている 何度この虚ろな夜を 指折り数えて迎えたことでし...
いじめ同盟 - Posted date: 2007年10月29日 21:41
  • ネットでも、いじめなんてあるんですね。びっくりしました。 というのも、私自身がネットでいじめられているんです。まさかネットでいじめられるなんて夢にも思っていませんでしたから、ただただびっくりするばかり...
真っ赤な目 - Posted date: 2007年10月23日 21:05
  • 薬剤師として勤めている薬局で、目の真っ赤な女の子に出会った。 その子は目が充血したために、眼科に掛かったのだと僕は思った。ニフラン点眼液あたりが処方されているのだろう。しかしその子が持ってきた処方せ...
捨て猫2 - Posted date: 2007年10月15日 20:22
  • 捨て猫 妹の言うように、この野良猫がヤマモトという人間だったということを信じようが信じまいが、俺の部屋の居候として飼うことが無理なことは明白だった。だが、再び捨てるわけにもいかない。もうこの部屋へ連れ...
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捨て猫 - Posted date: 2007年10月11日 22:11
  • 下宿先に遊びに来ていた妹が、猫を拾ってきた。薄汚い小さな猫。妹は勝手に猫を拾っておきながら、俺の部屋で飼えだなんて言う。身勝手極まりない、非道い妹だ。俺には猫を飼う余裕なんて、資金的にも時間的にも精...
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黒猫 - Posted date: 2007年10月 7日 23:31
  • どこまでも続くかのような暗く冷たい下水道を抜け、マンホールから顔を出すと、小さな黒猫が座ってこちらを見ていました。まるで、私を待ち構えていたかのように。 黒猫は、不機嫌そうにその髭を前足で撫でながら...
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親父 - Posted date: 2007年10月 1日 23:54
  • 親父、俺を捨てたんですか。どこに行けば親父に会えるんですか。もう十何年も親父を捜し続けていますが、手掛かりすら掴めません。親父、どこにいるんですか。 親父は突然いなくなりましたね。まだ一人で食べるた...
- Posted date: 2007年9月29日 20:08
  • あと一息なのに、たった一息、それが、大変に鬱陶しい、まるで、自分が底の深い落とし穴へ落とされて、真っ暗な底から、かすかに光のこぼれる真上、穴の出口を見上げると、誰の姿も見えず、ただ愉快な笑い声、嗤い声...
ねこ鍋 - Posted date: 2007年9月28日 22:07
宿題 - Posted date: 2007年8月26日 22:01
  • 世間の学生諸君は夏休み最後の日曜を迎え、冷たいクーラーの風を浴びながら悶々と後悔の苦しみを感じている頃だと思う。楽しかった怠惰な夏休みは、もうすぐそこに迫りつつあるその儚い最期をただ見つめている。 終...
インターネット部 - Posted date: 2007年8月 8日 23:11
  • 私の通っていた中学校にはインターネット部という部活がありました。聞き慣れない人にとっては珍しい部活かも知れませんが、学校を紹介するウェブサイトを作ったり、他の学校との交流を深めたりする活動をしていまし...
yamamoto 2 - Posted date: 2007年7月28日 01:27
  • yamamoto 先生は「山本さんなんて知らない」と言いました。初めわたしは、先生が悪い冗談を言っているものだと思ったんです。だって、山本さんはクラスで一番目立つ上に出来のいい子でしたし、先生もとても...
  • Category: UFO
hnks - Posted date: 2007年7月 1日 14:39
  • わたしは鼻くそをほじくり出すのが大好きで、暇なときにはたいてい鼻をほじくり回しています。そうですね、鼻くそが大好きだというよりも、鼻をほじくるという行為が好きなんです。だって鼻、気になるじゃないです...
ゾー麻疹伝 - Posted date: 2007年6月30日 03:20
マネキン - Posted date: 2007年6月24日 23:02
  • 私の友達に、変な人がいました。"いました"、つまり今はもう私と彼女とは、友達でも何でもない、知人ですらありません。私はもう彼女と連絡を取るのを止めてしまったんです。なにしろ彼女は本当に変な、不気味な女...
空振り三振 - Posted date: 2007年6月20日 20:10
バドミントン - Posted date: 2007年6月18日 23:31
  • 俺、実はバドミントンの王子様なんだよね。誰もそう呼んでくれないけど、俺はバドミントンの王子様なんだよ。俺は自分のことを略してバドプリって呼んでる。別に変な漫画に影響されたわけじゃないよ。 俺が自分がバ...
lost - Posted date: 2007年6月17日 23:59
  • 私は日曜日の爆発するのを目の前にしてから、ずっと一人で日曜日の欠片を探し続けてきました。日曜日の欠片を全て手にし、私が元のように再生することができれば、私は日曜日を再び支配することでまたあの幸せな日々...
今朝起きたら - Posted date: 2007年6月16日 23:40
  • 「昨日、あたしは確かに家のあたしの部屋のベッドで寝たはずなのに、今朝起きたらこんなところにいたの。どういうこと?ねえ、ここはどこなの?あなたは誰?パパは?ママは?ねえ、答えて、答えてよ」 声からして気...
- Posted date: 2007年6月15日 00:01
  • 家に帰ると、高校生の妹がいました。今までずっと一人っ子だった僕に、何故かその時妹がいたのです。僕は実は二人兄妹だったのかも知れませんが、幼い頃の記憶を思い起こしてもその妹の存在は僕の記憶にはひとかけら...
  • Category: UFO
マルトース - Posted date: 2007年6月13日 23:07
  • 「ちょっと、ちょっと」 僕がその声に気付いて周りを見渡しても、誰もいない。四畳半の部屋の中で僕の周りにあるのは、僕が幼稚園児の頃に貰い今はもう壊れて何も聞こえなくなっていたラジオと、読むつもりもないの...
yamamoto - Posted date: 2007年6月12日 23:58
  • この前学校から帰る途中、わたしはUFOを見ました。何の気もなくふと振り返って顔を上げると、夕方の薄紫の空に、上下左右自在にあやしく動き回る光が見えたんです。UFOです。びっくりしました。 たまに人工衛...
  • Category: UFO
aha - Posted date: 2007年6月11日 23:59
  • 俺は魔法が使えたんだぜ。本当に。本当に魔法が使えたんだ。 でも誰も信じてくれやしない。俺が「魔法を使ったことがある」なんて言うと、決まってみんな俺を馬鹿にして、あるいは呆れた顔をして、「それじゃ今すぐ...
日曜日 - Posted date: 2007年6月10日 23:57
  • もう十五年は前になるでしょうか。僕が幼稚園の帰りの昼間に、家の近くの公園の砂場で、一人で砂のお城を作って遊んでいた時のことです。最近だと不審者に対して敏感な社会なので、幼稚園児を一人で遊ばせていたら親...
naa - Posted date: 2007年6月 9日 23:59
  • そして土曜日は過ぎ去っていったのです。私の目の前から、土曜日はあっという間に過ぎ去っていきました。私を置き去りにして。土曜日は私の方を振り返りながら、透き通るような白い顔をして笑っていました。 「君は...
ssss - Posted date: 2007年6月 8日 23:59
  - Posted date: 2007年6月 7日 23:48
JASRAC - Posted date: 2007年6月 6日 23:57
tv - Posted date: 2007年6月 5日 23:50
  • 私はテレビが大好きで仕方がありません。三度の飯よりも、テレビを見ることが好きなのです。しかしいくら三度の飯よりもテレビが好きだと言っても、寝もせずにテレビを見るだけで食事をしなければ体が持たないので、...
setback - Posted date: 2007年6月 4日 23:26
  • 目を覚ますと、あなたはUFOを見たのです。暑い朝でしたが、日射しは窓の前に浮いているUFOで遮られ、あなたの部屋は真っ暗でした。 あなたは、UFOの広い窓からその中に宇宙人が何人か乗っているのを見まし...
robot - Posted date: 2007年6月 3日 23:55
  • やあ…。こうしてぼくの言葉が解る人と話すのは久しぶりだなあ。こんな薄暗い場所に人が来ること自体、この数年じゃ珍しいことになってしまったからね。もうこのまま粗大ゴミと一緒に捨てられちゃうんじゃないかと思...
私と彼のこと - Posted date: 2007年6月 2日 23:36
  • 私の彼は、とてもかっこいいんです。世間を騒がすもこみちさんや妻夫木くんも比べものにならないでしょう。日本一のホストクラブというものがもし存在したところで、そこで一番のホストでさえも私の彼には敵うことは...
daigakusei - Posted date: 2007年6月 1日 23:58
  • わたしとお兄ちゃんは、六歳ほど歳が離れてます。わたしは今中学生で、お兄ちゃんは東京の大学の学生です。二浪してようやく大学に入れたんですが、お兄ちゃんはそれを自分で気にしてて、入学してから今にまで、周り...
holy shit - Posted date: 2007年5月31日 23:30
  • 私はメソポタミア文明の起源について思いを馳せることが好きなのです。果たしてメソポタミア文明はどのようにして生まれ、発展し、他の文明に影響をもたらしたのか。メソポタミアの歴史についてあれこれと考察するだ...
にんげんっていいな - Posted date: 2007年5月30日 20:27
  • 僕は金魚なんですけど、人間は金魚が一匹一匹、それぞれ違う考え方を持っているということに気付いていませんね。"金魚"と一言で言えば、金魚の全部を指して言えたつもりになって喜んでいるんです。金魚なんてただ...
injection - Posted date: 2007年5月29日 21:22
  • 痩せこけた貧相な青年が一人、蒼白い顔をしながら私の診察室へ慌てたように飛び込んで来た。 「助けて下さい。ほんと、助けて下さい、先生。 夜は眠る時間だということは分かっています。実際、僕も寝床に就いてい...
illusion - Posted date: 2007年5月28日 22:50
  • 「あなたは霊を信じますか?」 突然の大きな声が、良く晴れた初夏の昼間の午後の心地よいひとときを勢い良く突き破った。僕はその時、いつものように部屋で"午後は○○おもいッきりテレビ"を点けながら昼寝をして...
chase - Posted date: 2007年5月27日 17:50
  • 今日の昼のことでした。 私が映画館の帰りに国道から一つそれた道を歩いていると、頭を剃り上げて逆三角形のサングラスを掛けたおかしな半裸の男どもが手を挙げながら私の後ろからどたどたと走って来ました。20人...

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