茨城症候群

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setback

  • 2007年6月 4日 23:26

目を覚ますと、あなたはUFOを見たのです。暑い朝でしたが、日射しは窓の前に浮いているUFOで遮られ、あなたの部屋は真っ暗でした。

あなたは、UFOの広い窓からその中に宇宙人が何人か乗っているのを見ました。その宇宙人たちはみな揃った外見をしていて、真っ赤な肌を持ち、足が14本も生えており、目は5つ、口は2つ、鼻は4つ、耳は3つ、それに髪の毛が頭のてっぺんに11本ありました。あなたは彼らの姿にびっくりして警察に通報しようとしましたが、突然の出来事にとても慌てていたので、時報に掛けてしまったのです。

『午前 6時 32分 40秒を お知らせします …ポーン』

警察に電話を掛けたはずがまさか時報が流れてくるとは思いもしませんでしたから、あなたはますますびっくりして、顔に当てていた受話器を放り投げてしまいました。すると電話機本体が投げられた受話器に引きずられる形で机の上から勢いよく床へ落ち、"ペー"という大きな電子音を上げた後、通話がスピーカーホンの状態になりました。

『午前 6時 33分 ちょうどを お知らせします …ピッ ピッ ピッ ポーン』

無感情な時報のアナウンスが、暗く静かな部屋中に大きく響き渡りました。あなたはこの状況にいよいよ驚きを超えて、恐怖を感じるようになりました。窓の方へ目を向ければ、宇宙人たちがその14本の足のうち8本を目に止まらないほどの早さで上げ下げを繰り返しながら、5つの大きな目でこちらを見ています。

あなたは彼らのジェスチャが一体何の感情を表しているのか分かりませんでしたから、ただ恐ろしさを覚えるだけでした。私の失態を笑っているのかも知れない、あるいは私を食べようと興奮しているのかも知れない。混乱する頭の中であなたは色々と考えを巡らせましたが、それは宇宙人本人たちに訊いてみなければ分かり得ません。訊いたところできっと言葉も通じないのですから、どのみち永遠に分かり得ないのでしょう。

『午前 6時 33分 30秒を お知らせします …ピッ ピッ ピッ ポーン』

あなたはこの状況から逃げなければいけないと強く思い始めました。宇宙人たちがベランダに降り、何本もの足で窓をバンバンと叩き始めたからです。

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